・底物(カレイ・アイナメ等)狙い

市販の投げ釣り仕掛けでも大丈夫です。
しかしちょい投げを行う釣り人は短い竿を使用している事が多いので
針の多い長い仕掛けだとリールで糸を巻き切った際(道糸と仕掛けの結び目まで)、
巻き取っていない部分にけっこうな仕掛けの長さがあり、投げ辛くなります。
後述しますが長い仕掛けを使用する際は結構な注意が必要となるので
手返しが早くなる分、
短い仕掛けを使用しましょう。
2本針仕掛け、もしくは1本針でもOKです。
1本針の場合はさらにハリスを短くすると根がかりや道糸に絡みつく事が軽減できます。
要はトラブルを少なくし、わずらわしさを無くすことでスムーズに釣りを行えることを基本とします。

オモリは5〜15号ぐらいでタックルや釣り場に合わせて選んでください。
流れの速いところでは重め、柔らかい竿であれば気持ち軽め等、魚が掛った時の事も踏まえて選んでください。

・なす型
 一般的な分銅型オモリです。どの仕掛けでも使用でき、汎用性に長けますがゴロタ場だと根がかりする可能性があります。
・棒型
 なす型と違い、全体が同じ太さの円柱形オモリです。
 根がかりしにくく、穴に深く入った時に引出しやすい利点があります。
 反面、なす型などでは入らなかった穴に落ち、針が引っ張られ、針の方が根がかりする可能性があります。
・中通し型
 こちらはハリスや道糸をオモリの中に通すタイプです。
 いろいろな形がありますが糸と一体になっている為、根がかりしにくいタイプとなっています。
 移動できるタイプと出来ないタイプがありますが移動できるタイプは事実上糸に抵抗が無い為、
 魚がえさを加えた際に違和感を伴わないのが利点です。

針はカレイ針、流線等を使用すると針の大きさ(幅)が小さく、口の小さい魚でも飲み込みやすいうえ、
針を魚から外す際も柄の部分が長いので便利です。



キャスティング

仕掛けを投げるとき後方を確認するのは当然ですが
オモリの下にある仕掛けが絡まっていないかも確認してください。
リール付近や竿先も糸が絡んでいないか注意して下さい。(ココに絡みつくと一発で仕掛けが切れます。)
オモリが着水し、仕掛けも着水したら
すぐに気持ち竿を立てて糸ふけを取ってください。
そうすることで一瞬、糸にテンションが掛り、道糸と仕掛けが絡まるのを軽減することが出来ます。
(オモリを先頭として
道糸と仕掛けが同軸で追っかけるのを、気持ちVの字にして双方を離す感じです。)
この時リールのベール(糸を巻き取る部分)は上げていて、
糸がどんどん出て行っている状況ですが、
深いところでは再度道糸と仕掛けが絡まろうとするので軽く竿を立てる動作を何度か行って下さい。

投げた場所より少し手前に仕掛けが着底しますから予め予想地点より遠めに投げるのがコツです。
着底した後はベールを戻し、糸ふけを取った後、
少しリールを巻き上げて水中で仕掛けが一直線になるのを想像して下さい。
着底後、すぐ少し動かす事で近くの魚へのアピールにもなります。
(食いのいい時はこの段階でアタリがあります。)

基本的にほったらかしにしておいても大丈夫ですが、
エサのアピールや魚が付いていないかの確認の為、
定期的(数分間隔で可)にリールを巻くのが理想です。
暫く動きの無かった海底に急に
動くものが現れた感を演出します。
この時、奇をてらった動きや早く撒く必要はありません。
少し動いただけでも振動などで魚は敏感に反応します。

アタリがあった際はゆっくり糸ふけを取り、糸を張ったまま暫く待って下さい。魚が掛れば大きく竿が動きます。
なかなか大きな当たりが出ず、モゾモゾする当たりの時は魚がエサを吟味している状態です。

キス等はエサを突っついてなかなかくわえず、カレイ等はゆっくりエサの尻尾から食べているので
この時慌ててアワセると魚が針をまだくわえていない状態でアワセることになるので焦りは禁物です。

むしろその場合は糸をピンと張ったまま、竿先だけで少しエサを動かしてみましょう。
魚は目の前の
エサが逃げると思い、慌てて追い食いして来たりします。
今、水中では何が行われているかを想像することが肝心です。
さあ、次回の釣行で試してみましょう。